日本の国土で、本州の日本海側の地域の事。地理的な背景に基づいて、生まれた呼称ではなく、近代以降の歴史的経済的な背景が似通っている事から一括してそう呼ばれることになった。当初は、首都である東京を玄関とした場合の裏としての意味合いしかなかったが、明治以降の殖産興業や鉄道などの大規模なインフラの整備と言った大型の投資が太平洋を中心に行われたことに起因し、日本海側が経済的に立ち遅れた事で、裏と言う言葉が差別的・侮蔑的意味合いとして捉えられるようになった。近代以前は、中国大陸や朝鮮半島との交易で太平洋側以上に栄えたが、近代の開国以後、欧米との交易が増えると日本海側の海岸では底が浅く、大型の船を乗り入れる港の建設が困難であること、明治政府の要人に日本海側出身者が少なかったことなどの事情から開発が遅れ、経済格差を表現した単語として裏日本と言う言葉定着した。さらに高度成長期には、太平洋ベルトを中心に投資が行われ、産業・人口の流出で裏日本はさらに衰退した。その後、新潟出身の田中角栄が有力な政治家として台頭し、表日本を重視した経済政策を改める政策を打ち出し、国土開発に影響を与えた。
侮蔑的な意味合いが強まると、放送局等は日本海側と言う単語に言い改め、裏日本と言う言葉は殆ど使用されなくなった。最近は環日本海という呼称もある。